2014/06/01

厨(くりや)菓子くろぎ

職場の一区画を何年も工事をしていて、噂だけだった喫茶が、2週間ほど前でしょうか。ついにオープンしました。珈琲と和菓子のお店。組み合わせからして、気になる、気になる。

店内とテラスそれぞれ10席ほどずつ。さほど大きなお店ではないのですが、和モダンで天井がとても高く、ガラス張りなので、まったく狭く感じません。建物の外壁と同様に白木がふんだんに使われています。

ふむふむ。1度目に通った時はまだオープン直前で、せっせと準備中。2度目に通った時は、平日午後の14時半頃だったのですが、職員とは思えない女性でいっぱい。入る気になれず、お店のビジネスカードだけもらって帰りました。それで知ったのですが、えっ、湯島で予約困難でまだ行ったことのない「くろぎ」のお菓子なんだ! それから、こちらは全然知らなかったのですが、恵比寿にある猿田彦珈琲というところとのコラボです。ますます、気になる〜っ

3度目は土曜の夜。もう閉まったかな…などと期待しないで19:00近くに通りました。まだ営業していたので、食事を終えたばかりだったのに迷わず入店。


メニューは、葛きり、わらび餅、上生菓子。飲み物は濃口、淡口の珈琲のみで、席に着く前に入口でまず注文をするシステムです。


今日のところは珈琲だけと思って店内に一歩入ったのに、メニューをみたら、思わずわらび餅と珈琲のセットにしてしまいました(2000円ちょっと)。ここ、春日通りにほぼ面していると言っていい場所ですが、一応は大学キャンパス内ですからね。珈琲も単品だと840円だったかな。料金設定にまずビックリ。


でも、でもね。
出てきたら納得です。笑顔になります、かならず。





夕飯直後だったので、おっきなひょうたん型のお重が出てきて、欲張りすぎたかと思って驚いたのですが、そんなことなかった。わらび餅はできたてホヤホヤです!作ったことあります? お箸で持ちあげるのがやっとの柔らかさ。そして、わらび餅の中央に氷とその上に桜の塩漬けがひとつ。この桜が、塩辛すぎず、漬かりすぎず。きな粉もお抹茶も、ただそれだけでも美味しい。左手奥のポットが2杯半分くらいの珈琲。右の小さいポットが黒蜜。塩昆布にお漬け物(甘くないべったら漬のような。これも美味)。右の手前が銅皿に干菓子。お盆には必ず生花をあしらってあるようで、私のは梅花卯木でした。
もうね、ひとつひとつ、大切に選ばれています。
珈琲も夜だから半分残そうかと思ったのに(眠れなくなるから)、香りがよく美味しくて、思わず飲んでしまいました。そして4時まで寝られなかったんですけど…(笑)


店内はいたってシンプルです。





通い詰めたいけど、これは、慌ただしい時に行ったらもったいない。
ちょっと贅沢ほっこり時間に、ぜひどうぞ。



厨(くりや)菓子くろぎ
東大キャンパス春日門脇